潮吹穴は、浄土ヶ浜の北、日出島地区と休暇村陸中宮古の間の海岸にあります。
駐車場は、道路の行き止まりにあり、5台ほどが停められる小さなもの。公衆トイレも併設されています。駐車場が満車になることはあまりないとは思いますが、100m程手前にも駐車場があります。混雑時にはこちらに停めると良いでしょう。
駐車場から潮吹穴までは徒歩5~10分程(約300m)。林の中の遊歩道を通り、海に向かって下っていきます。
遊歩道は途中から階段になります。舗装されている箇所が多いものの、急な階段があったり、落ち葉が積もって滑りやすい箇所もあるため、歩きやすい靴で訪れるのをおすすめします。
潮吹穴の岩の下は海食洞(波の浸食でできた洞窟)になっていて地上につながっています。
穴の上面は、長さ2.5メートル、最大幅65センチの紡錘形をしており、大きな波が打ち寄せると、波の圧力に押されて海水が地上に吹き出します。
吹き上げる潮の高さは、波の高低によって差がありますが、特に波が荒く、北東の風が強い時には30メートルにも達するようです。
(※潮が吹かない日も多いことから、別名ホラ吹き穴とも呼ばれます。)
1億年前に堆積した宮古層群の礫岩(れきがん)で、淡水の流下、海水の浸蝕作用により洞穴が生じたものと考えられています。
潮吹孔の深さは海底まで約16メートル、洞穴の奥行は約20メートルと考えられています。
右図は潮吹穴断面図
出典「工藤一及び宮古高校地歴研究部日出島研究生徒グループ 1965年」(『宮古市の自然』昭和55年3月発行 宮古市)
※図中「花崗閃緑岩」は「原地山層」であるとの指摘があります。
ちなみに動画の奥に見えている島が宮古市最大の島、『日出島』
クロコシジロウミツバメの国内最大の繁殖地として知られています。